話題の高濃度ビタミンC注射の効果とは？自宅でも出来る？

モデルや美魔女の間でも話題のビタミンC注射について徹底調査。今回はビタミンC注射の優れた効果と、自宅でも応用できるビタミンCアイテムをご紹介します。

身体に何かと良い効果のうたわれるビタミンC。近年、美容外科や医療法人ではビタミンCを食べて摂取するのではなく、点滴や注射で摂取することで吸収率を上げ、血中のビタミンC濃度を20～40倍に高めるという施術方法が広まっています。多くの哺乳類と異なり、意識して摂取しないと人間の体内で作られる事が無いビタミンCは、他のビタミンにあるような危険な摂取量の上限がありませんが、食べて摂取した場合の吸収率は悪く殆どが排泄されてしまいます。しかし注射・点滴で直接血液中に取り込むことで、吸収・排泄のプロセスを踏むことなく、濃度が高い効率の良い摂取方法が確立されています。

特に美容面では、ビタミンCは肌の弾力に関わる細胞コラーゲンであるエラスチンを増やす効果があり、肌の保水力を高める、シワ・タルミを予防するなど、これらはみずみずしい肌に重要な要素です。他にも、シミ・くすみの原因となるメラニンの生成を抑える美白効果、身体に有害な活性酸素に対する抗酸化作用で疲労回復力のUP、免疫力が上がるので風邪などの感染症予防にもつながります。

また、タバコを吸う人は、タバコに含まれるニコチンがビタミンCを破壊する為、吸わない人よりもよりビタミンC摂取量が求められますが、これも注射での血管注入であれば効率よく行うことができます。

この療法を考案したのは1960年頃のアメリカの研究者たちです。病気の予防と健康の増進、免疫力増強のためにビタミンCを大量に摂取するメガビタミン主義を提唱、がん患者にビタミンCを投与した結果、がんの予防効果・延命効果が認められると発表しました。その後も研究は続けられ、2005年のアメリカの国立衛生研究所は超高濃度ビタミンCの血中投与による抗がん作用があると発表。アメリカで高濃度のビタミンC摂取が1大ブームを巻き起こしました。日本ではこうした抗がん作用よりも、ビタミンCそのものの美肌効果、疲労軽減効果を期待して主に美容クリニックで行われています。

肌にも良く、健康にも良いビタミンCですが、食物から摂取するのと同様に、化粧品に入れる事も難航していました。ビタミンCそのものは良い成分でも、肌の角質層のバリアで壊れてしまい肌に浸透することができない、不安定で化粧品に入れてもすぐに酸化されてしまう。しかし、これを解決したのがビタミンC誘導体です。

ビタミンC誘導体はビタミンCを包んだまま肌に浸透し、やがて肌の中で徐々に分解され、無傷のビタミンCが効能を発揮し始める、という仕組みになっています。自宅でこうしたビタミンC入りの化粧水を使いたい場合は、ビタミンC誘導体配合、もしくはピュアビタミンC配合と書かれたものが選ぶ目安になります。